声劇劇団 さくら座
シャア外郎売り(機動戦士ガンダムより) 作、長月 桜花
私赤い彗星と申すは、諸君の中に
存じてる方もいるであろうが
地球を発って76万里宇宙
月の表側フォンブラウンをお過ぎなされて
サイド3へ到着したならば
キャスバル・レム・ダイクン
只今はマスクを被りシャア・アズナブルと名乗っている。
開戦からア・バオア・クーまで搭乗していた我が機体は
昔 ルウム戦役の時に量産型のザクⅡ(ツー)真っ赤に塗装したり
一機で参戦の折から敵の戦艦五隻全て片付け
搭乗の際は一機一機必ず赤色に塗装す
よってその名を世間から赤い彗星と知られる
即ち宇宙(そら)では赤色、星、流れる様より
赤い彗星と申す。
只今はこの異名
殊の他、宇宙に広まり、方々に似た異名を名乗り
イヤ、真紅の稲妻の、青い巨星の、ソロモンの悪夢の、黒い三連星のと
色々と申しても
一番有名なエースパイロットと言えば
シャア・アズナブルばかり。
もしや諸君の中に地球かサイド7(セブン)へ出撃するか
又はア・バオア・クー決戦に臨む機会があるならば
必ず間違いしないように。
サイド7ならシャアザクで、ア・バオア・クーならジオングで
八方見渡せる戦いの出来るエースパイロット
頭には一機だけ特別の角を取り付けている
エースまさしくエースである。
イヤ先ほどより私の自慢ばかり申しても
知らない者には所詮は赤いだけのザクだろと油断してくる
されば一撃を仕掛けて、この性能をお見せにかけよう
まずヒートホークをかように一撃、頭の上に振りかざし
真下へと振り下ろしたると
敵はどうも出来ずにザクマシンガンの餌食になって
爆風敵より来たり戦場三倍のスピードで動くが如し
連邦軍など所詮は寄せ集めなのだよ
戦艦速攻で沈める事彗星の如し。
だが連邦軍に第一の奇妙な事
謎の新兵器が秘密裏に開発されて
偵察に行った部下が見てみると矢も楯もたまらんじゃないか
ザクザク二機のザク大破されたわやられたわ
仕方ない、私が直にかたを付ける
頭に二本のアンテナの機体
戦い終えてみて「認めたくないものだな、自分自身の。若さ故の過ちというものを」
ホワイトベースの追撃はじまり
「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」
「当たらなければどうということはない!」
「MSの性能の違いが戦力の決定的差ではないということを教えてやる!」
「ええい!連邦軍のMSは化け物か!」
シャアの爪噛みシャアの爪噛みシャアの爪噛み
ガルマ騙されガルマ撃沈
親が悪くて子が不幸、親が悪くて子が不幸
ぼそり呟くシャア「坊やだからさ」
シャア暫く暇 出番無し暇、左遷のシャアはただのシャア、グラサンシャアはただのシャア
復活シャアの赤いズゴック見張り潜入アカハナ連れて、相手さらに強いが
変わらないシャアのうんちく
なあララアなあララアどうだララア奴はララア
一寸先のニュータイプの惹かれあい見るや「ララア!奴との戯れ言はやめろ!」
ゲルググの危機にエルメス
ララア捨て身でシャア怒りに震えアムロ悲しむ
ジオングはジオングは足はないのかジオング
足など飾りと言われて苦笑
見える見えるぞ私にも白い悪魔のニュータイプ
敵も沢山味方も沢山、入り乱れまくり総力戦
ジムグフジムグフ三ジムグフ合わせてジムグフ六ジムグフ
ザクボールザクボール三ザクボール合わせてザクボール六ザクボール
ザクレロブラウ・ブロザクレロブラウ・ブロ三ザクレロブラウ・ブロ合わせてザクレロブラウ・ブロ六ザクレロブラウ・ブロ
あの少年のガンダムは何処だガンダムは
私の能力はニュータイプかオールドタイプか、あれこそ真のニュータイプ
体がドカーン頭ポーン!
負けずとシャアも頭ボーン!ガンダム壊れて相打ちに
どうしてだどうしてだシャアを責めてるアムロ君
「貴様が最強の兵だからだ!」
降りたら剣持ちカンカンキンキン圧倒したら
「体を使う技は、ニュータイプと言えども訓練をしなければな」
妹怒って止めようと割いる、それでも二人の戦い続け
ヘルメット同士がガチンと当たって見つめ合う二人
「戦争も忘れろ。いい女になるのだな」
シャア最後にしっかり定めて復讐
バズーカ構えてキシリアサクッとおだぶつに
これにてシャアの復讐終わって
さてと逃げるか何処に逃げるか
ルナツーグラナダ地球かアクシズ探っていけば
やはりは行くのはアクシズがいいか
アクシズで会ったはピンクの髪の女の子
やがて二人は相思相愛、恋に落ちたが続かずに
隠れにいくさアクシズ抜けて地球に降りて名前変え
シャアこれからはそうこのマスク、サングラスに変えて
うまく紛れてこの男のしたたかさ
ご存知あるとは言わせないクワトロ
金ピカ金ピカ百式乗って
クワトロ・バジーナ今度はZガンダムで
そでの無い服それでも赤色こだわり捨てず
勝たねばならぬ、撃たねばならぬと
カミーユ引っ張り
新しい敵のティータンズをアムロも協力壊滅させると
また消え去って
「そして私は、父ジオンのもとに召されるであろう!」